ドン・キホーテの風車を堪能

カンポ・デ・クリプターナ

初めて見たラ・マンチャの昔ながらの風車

カンポ・デ・クリプターナでコンサートを堪能した翌日は村の観光局の方が日本からいらした歌手の方のためにアレンジしてくれた風車観光に便乗しました!
この村に住む、ラ・マンチャが誇るべっぴん日本人ピアニスト、玉木晴子さんのおかげです。

実は日本からいらしたお二人とは前日のコンサートの打ち上げもご一緒させていただき、意気投合。

ガイドツアーに申し込んだら中に入れるのかもしれないけれど、この日は観光局のオフィス勤務のマリソルさんがカギを持っていて中を見せてくれました。
マドリッドからも友達が4人来ていて総勢9名の観光客・・・かなりうるさかったのではないでしょうか。マリソルさんのガイドと忍耐に感謝。

他の観光客は外から写真を撮るだけだったから何だかものすごく得しちゃいました。

カンポ・デ・クリプターナの風車見学

マリソルさんがラ・マンチャ地方の風車について教えてくれたのは以下の通り↓

* 現在残っている風車は10基で、16世紀のもの。
* 郊外ではなく、村の中に風車を持っているのはカンポ・デ・クリプターナだけ。
* セルバンテスは、ドン・キホーテの舞台になった場所を明確に記してはいないけれど、当時ここには今よりたくさんの風車があり、ここを舞台にしたに違いないということ(郷土愛も若干含まれていますが、現にEl Tobosoというドン・キホーテの想い人ドゥルシネアの住む村はすぐ近く)。
* 現在もこの風車は粉ひきに使う事が出来、毎月第一日曜日は実際に粉ひきの実演がある。(このときは風車の羽に布をはります)
* 風車を一見支えているように見える棒は、風車の羽の部分の方向を風向きによって移動させるためのもの。
* 小麦粉の袋は20キロになることもあり、それを上階まで背負って運ぶ粉ひきは大変な重労働。必ず2人組だった。

カンポ・デ・クリプターナの風車。
風車の中から取った村の風景。
風車は村の中にまであります。
日本の石臼と原理は同じだけれど、規模が違う。

他にも色々教えてもらったのですが・・・今思い出せるのはここまで。

これは絶対にガイド付きで中を見た方が100倍楽しめます。(おもしろかったので、風車の仕組みについてのポスターをパートナー君購入)

美術館見学

その後はマリソルさんがカンポ・デ・クリプターナに住むアーティストの作品を展示する美術館へ案内してくれました。アーティストとして仕事をしている人もいれば完全に趣味で作品は売っていない人もいます。

本当は写真撮影は禁止だけれど、「いいわよ、特別!」ですって。何ともスペインらしい・・・。

この人の作品はホテルにも飾ってありました。(値段ついていたような気がするから売り物かな)
元本職だけあって細かい。
風車の村らしく、世界各国の風車の模型も。
元は馬車or荷車を作る職人だったSeveriano Lucasさんの展示
実はたくさんあります。
今は消えつつある昔ながらの手仕事の模型・・・これは有名なMatanza(マタンサ)。

美術館は3つのセクションにわかれていて、わたしが1番気に入ったのは(多分他の友達も同意見でしょう)Severiano Lucasさんの展示。

彼は元々は荷車を作る職人さんだったそうです。現在では需要のない仕事ですね・・・もう馬やロバにひかせる荷車はほぼないですから。
今は趣味で消えゆく昔ながらの手仕事なんかを題材にした模型や(とっても愛嬌あります)、小さな荷車を作ったり。荷車はさすがによく出来ていました。
世界各国の風車なんて言うのもラ・マンチャ地方らしくおもしろかったです。

最後にはマリソルさんから観光局が作ったらしき風車についてのCDまでいただいてしまいました。

マリソルさんとはここでお別れして、べっぴんピアニストのガイドにてわたしたちの観光は続きます・・・。

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盛 千夏

盛 千夏

スペイン庶民生活@バレンシアの運営&管理者。 スペインには1997年に初上陸。1999年~2001年にバレンシアに1年半留学。2002年にバレンシアに再び語学留学にやってきて、運よくバルセロナで仕事を見つけ労働許可取得。 バルセロナの医療系出版社でプロジェクトマネージャーとして働いた後、バレンシアが好きすぎてバレンシアの高級和食レストランに転職。その後は英語学校秘書、スペイン語学校のコミュニティマネージャーを経て現在は、バレンシア専門の留学エージェンシー「バレンシア・スペイン留学」を運営するしがない自営業。 家族はフランス生まれのスペイン人夫に猫が2匹。

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