本物のパエリアを伝えたい、食を通して日本とスペインの交流を更に深めたい、という思いから日本パエリア協会が発足しました。
バレンシア在住のわたしが日本のスペイン料理で特にスペインとの違いを感じるのが、パエリアです。
申し訳ないとは思いつつ、日本で食べるパエリアは、美味しいお米料理だけれどパエリアではない、という厳しい採点になってしまうことが殆どです。でもこれは日本だからという訳ではなく、スペインでも同じ事で、バレンシア州以外でパエリアを食べるとがっかりする事の方が圧倒的に多いんです。
でもやっぱり日本人はすごい。スペイン内でも美味しいパエリアを食べるのは中々難しいのに、より良い物、そして本物を提供したい、いつも上を目指したいというスペイン料理店のシェフ達が立ち上がりました。
日本とスペインの交流400年という節目もありますが、想像するに発起人の思いは、バレンシアで本物のパエリアを食べて、パエリアとはなんて美味しくて奥が深い食べ物なんだろう、日本で提供されているパエリアは見かけは美しいけれど、本物との味の差がありすぎる、日本でもっと本場バレンシアのパエリアを広めたいとの思いからの発足だと思います。(実際に、日本パエリア協会の趣意書にそのような事が書かれていました。)
ちなみに、バレンシアの人が思うこれぞ「パエリア」や「フィデウア」と思う物はこんな感じです。↓(写真はクリックすると大きくなります。)
こんなパエリアが美味しそう!!! と思えるようになったらあなたはもうツウです。
日本パエリア協会の会員になりたいと言う方、こちらからの「日本パエリア協会資料」から、申込書や資料が一式ダウンロード出来ます。
下右の画像が日本パエリア協会のロゴです。Facebookのオフィシャルページに、ロゴについての説明が合ったので紹介しますね。
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キツネ(日本ではお稲荷さん、お米の神様、五穀豊穣を表す)
- オリーブの実(言わずと知れたオリーブオイルの原料)
- サフランの花(サフランライスに必要な花です)
- バレンシアオレンジの木(パエリアはバレンシア地方が発祥の地のため敬意を込めて)
真ん中にはパエリアパンが描かれております。真ん中に入れているのは全てが入った料理だということを理解してもらうため。そのため、イラストの真下には直火を強調するために炎を入れております。
王冠の部分をよぅく見てください。王冠のように見えて実は「トマト」をモチーフにしてていることに気づきます。
パエリアを作る上で必要な、いやスペイン料理を作る上で一番重要なベースとして一番上に君臨しているのです。
最後にリボンの帯についている文字ですがこちらにはラテン語下記の意味が刻まれています。
Petite et accipietis, 求めよ、さらば与えられん
pulsate et aperietur vobis 叩けよ、さらば開かれん
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という事だそうです。
まだまだ発足したばかりの日本パエリア協会ですが、Facebookのオフィシャルページでも積極的にスペイン情報を取り混ぜた広報活動を行っています。夏には日本で初めてのパエリアコンクール開催を目指し、2014年のスエカ村でのパエリアコンクール出場に向けても動き出している、名前だけではなく本当に前に進んでいこうという会です。
そして3月に開催される日本最大の食の見本市、FOODEXでもバレンシアのボデガBodegas Vegamar(ボデガス・ベガマール)とコラボレーションすると言う話も飛び込んできした。(これについては別記事で紹介します)今後の活動が本当に楽しみな日本パエリア協会です。
皆さん是非バレンシアのパエリアを、そしてバレンシアの応援、よろしくお願いします。
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2016年 3月 08日
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2016年 9月 16日
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