アンダルシア仕事&親戚行脚旅行
仕事とバカンスを兼ねてアンダルシア地方を回って来ました。ルートはグラナダ→セビージャ→マラガ→ロケタス・デ・マル→マイレナ→ベルハ→エル・エヒード→アルメリアです。
10月18日~20日:ロケタス・デ・マル(Roquetas de Mar)とマイレナ(Mairena)に滞在(前回の記事「マイレナの風景」はこちらから)写真はクリックすると拡大しますので、是非大きな画像で楽しんで下さい。
アナおばさんの家にお邪魔する
さて、マイレナ村は村人みんながどこかで血が繋がっているぐらい小さな村です。村に到着した瞬間から、「ロセンドのところのマルガリータ(義母です、スペイン語だとMargarita de Rosendo)」が帰ってきているとあっという間に噂が流れるので、短い滞在(1泊2日)の間に、おじ、おば、いとこ辺りの家はすべて顔を出さないといけません。
親戚めぐりに漏れがあったらと思うと…想像するだけで恐ろしい。更にお義母さんは、幼友達も回らないと行けないのでかなり忙しい。
面白いのは高齢者が多いからか、外の世界に興味がないのか、それとも何でも来いと全て受け入れる人たちなのか、日本人嫁のわたしが顔を出しても外国人であることにほぼコメントなし。他の都市の親戚を訪れた時は、87才の叔母にも「スペイン好き?」って聞かれました。でも外国人向けのコメントはこれだけです(笑)
滞在中、ロサおばさん以外に一番お世話になったのが、右の写真のアナおばさん。パートナー君のお父さんのお姉さんです。
家に遊びに行ったら、ちょうど保存食のPimiento asado(赤ピーマンのオーブン焼き)を作っている所でした。もう70才はとっくに過ぎていますが、Pimiento seco(干した赤ピーマン)や干しトマト、びん詰トマトなどの保存食作りに余念がありません。足が痛い、腰が痛い、もう歳だから家の事をするのが大変で…と言う割には、お手製のネズミ捕りを仕掛けて「今日はね、私が作った罠に4匹もかかったの!」って大喜びしたり、家の前の坂道を降りる足取りはシティガールと化したお義母さんよりも全然しっかりしています。(しかも足元はつっかけなのに!)
Pimiento seco(干した赤ピーマン)、彼女が取ってきて干したローレルの葉、干したトマトを山のようにお土産に頂きました。それ以外にも今日のランチに食べなさいとトマトを持たせてくれたり、彼女の家に行くたびにりんごもらっちゃいました。去年お義父がアナおばさんからだよって自家製オリーブオイルをくれたんですが、今年はオリーブが大不況で殆どできなかったからあげられないんだーと言っていました。
家の中も全部見せてくれて、居間やベッドルーム以外は昔の村の家をそのままにしてあります。面白くて写真撮りまくりでした。アナおばさんは、「何がそんなに面白いの? そんなにわたしの家すごいの?」って感じでしたけれどね。
そしてこちらが驚きのマイレナ風玄関のドア。アナおばさんの家です。
スペインのどこにでもあるドアなんですが、道路側からみると、写真一枚目のような紐がだらーんとたれています。これは紐をひっぱると内側の鍵がひっぱられて、ドアが開くようになっているんです。
つまり、ちゃんと鍵を掛けていなければ、外から誰でも中に入れちゃう仕組みなのです。それだけ安全って事ですね。とは言え最近は昔に比べると物騒になってきたので紐は垂らしたままだけれど外出する時や家に一人の時は中から鍵を掛けるというお年寄りも増えたみたいですが、まぁ都会に比べたら別世界でのんびりしたものです。
次回は、「ホアキンおじさんは羊飼い」をお届けします。
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