アンダルシア仕事&親戚行脚旅行
仕事とバカンスを兼ねてアンダルシア地方を回って来ました。ルートはグラナダ→セビージャ→マラガ→ロケタス・デ・マル→マイレナ→ベルハ→エル・エヒード→アルメリアです。
10月18日~20日:ロケタス・デ・マル(Roquetas de Mar)とマイレナ(Mairena)に滞在(前回の記事「おじさんは羊飼い」はこちらから)写真はクリックすると拡大しますので、是非大きな画像で楽しんで下さい。
家の暖炉で作ったBBQ
土曜日のランチは、村の家の暖炉の薪を使ったBBQ!
BBQはパコおじさんの担当で、手際よく豚のスペアリブと三枚肉、チョリソー、豚の血のソーセージ(Morcilla、モルシージャ)、アルミに包んだじゃがいやさつまいもを調理していきます。
その間にロサおばさんは、一番下の弟ラファおじさんが山で取ったRepollon(レポジョン)と呼ばれる季節モノのきのこのソテーを作ってくれました。(初物は結構高価な食材で、下処理も面倒です)食感が独特で、レストランでも食べたことあるけれどロサおばさんのRepollonが一番美味しかった。
さらに、朝食とおやつ用にとBizcocho(ビスコチョ、スペイン風パウンドケーキ)を焼き始めるロサおばさん…結局ロサおばさんのBizcochoが美味しすぎて途中の村で買った菓子パン余ってました。
スペインの「mas vale que sobre(y no que falte)」(足りないなら余る方がいい)を見事に体現。
薪を使った料理は火の番をしないといけないので、結構面倒ですがパコおじさんは食べることが大好きなのでこういう手間は全く厭わないようです。慣れたもので、ちょこちょこつまみ食いしながら火の番をします。わたしたちはテーブルセッティングを手伝ったぐらいで、完全な上げ膳据え膳。
そして最高に新鮮な山盛りサラダ、BBQ、きのこのソテーというこれ以上ないぐらい贅沢なご飯を食べました。
バレンシアの野菜も美味しいけれどアンダルシアの親戚はみんな農業関係の仕事に従事していて、どの家でも美味しいサラダが出てきます。
わたしは肉もたくさん食べましたが、サラダを山盛り食べるのでロサおばさんビックリ。もしかして苦笑い?
暖炉で作ったウサギ肉入りお米料理
翌日のランチ。この日はマイレナ村からさらに上のCortijo(コルティホ、農園とか農家)に滞在していたラファおじさんと奥さんのピリが山から降りてきて合計7人でランチです。
この日も料理人はパコおじさん。Arroz con conejo y pollo(アロス・コン・コネホ・イ・ポジョ、ウサギ肉と鶏肉のアンダルシア風リゾット)を作ってくれました。これがまた信じられないぐらい美味しい。
優しいロサおばさんは、バレンシアのパエリアとは違うのよ、気に入ってくれるかしら…と心配していましたが、わたしは一番に食べ終え、勝手におかわりしました。(家族なので変な遠慮はなしってことで!)
お義母さんが子供の頃はパエリアなんて料理は聞いたことなかったそうです。アンダルシアのこの地方ではお米料理はみんなArrozって言うから…って。バレンシアのパエリアももちろん美味しいけれど野菜と肉からじっくり旨味がでたこちらのお米料理は絶品でした。
デザートには、暖炉で調理した栗を食べました。
手が真っ黒になったけれどホクホクしていてやみつき。パコおじさんにどこで買ったの? と聞いたらこんなのは拾って来るんだって言われました。ロサおばさんもパコおじさんもマイレナ村出身なのでちゃんとそういうツボは抑えています。
毎食ものすごく食べたのに、食材が新鮮で上質だから、たくさん食べて満腹感を感じてもお腹が苦しくならない。そんなに散歩したわけでもないのに、体重も思ったほど増えてはいませんでした。
我が家にも暖炉欲しいな…。
次回は、「マイレナへの行き方」をお届けします。
1920年~30年のアンダルシアの農村を描いた本
1920年~1934年にマイレナ村近くのジィェセン(Yesen)村に住み着いていた、イギリス人の書いた「グラナダの南へ スペイン農村の民俗誌」という本を見つけました。
ジェラルド・ブレナン著で、彼はスペイン関係の本をいくつか書いているようです。1920年代のウヒハルや、マイレナ村も家を借りる候補地だったなんて記述もありもあり、お義母さんのお父さん(パートナー君のおじいさん)が子供の頃の暮らしがわかるんじゃないかと興味津々です。単行本なので、写真もあるんじゃないかな? 読んでみたい!
わたしはとりあえずKindle本で英語の原著(South From Granada)を見つけたので、原著から読み始めています。(和英辞書が付いているので読むのは簡単!)次は日本で単行本を手に入れたいなー。次回はジィェセン(Yesen)にも足を伸ばしたいものです。
コメント