2021年は良い年になりますように…。
遅くなりましたが、皆様明けましておめでとうございます!
2020年はコロナウイルスの大流行により、誰もが不自由を強いられた年でした。私の留学エージェントと言う仕事も大打撃を受けましたが、7月から観光ビザでの入国(短期留学)やビザの申請が可能となっても、気軽にスペインに来られますよ!とはまだ言えません。
スペインを含むEUでは昨年12月27日からワクチンの接種が開始されています。早く日本とスペインで気軽に行き来できるようになるといいな…。
と言う事で、年末年始は日本で過ごすという毎年の恒例行事がなくなってしまった我が家。スペインで頑張ってお正月の支度をしました。私の場合はお正月の支度=お雑煮とお節だけですが!
スペインで作ったお雑煮
日本ではまずお雑煮の朝食からスタート。お雑煮は今まで帰国できないお正月でも作ってきました。でも今年は特別な器があるんです!

母が数年前に、祖母の形見である山中塗のお椀のセットを持たせてくれました。もったいないので普段の食事には使えませんが、ハレの日にぴったりです。
蓋が付いていると雰囲気でますよね。中身がたとえもち粉100%のなんちゃって餅だったり、三つ葉がないからパセリが乗っていたとしても…本当は前日にゆでたほうれん草も入れていましたが冷蔵庫に取り残されました。
お餅はもち粉+水を炊飯器で炊く!
お餅はもち粉200g+水220mlをよく混ぜて炊飯器で炊くと出来きる、とTwitterで見て目から鱗。以前はレンジを使っていましたがこの方法だと本当に簡単です。バレンシアの中華スーパーにももち粉売っているので是非お試しあれ!
ただし、食感はかなり柔らかめで美味しいお餅独特の風味はありません。でもスペイン在住の私には十分美味しいです。
スペインでも出来たお節料理
いつも実家に帰省し、母に甘えていたので実はおせちを作ったことがありませんでした。元旦か翌日に親戚一同が集まるけれど、私のタスクはスペイン風の華やかな裏巻きや変り太巻きを5合分作るだけ。
今年は本当に母のありがたみを感じましたねー。
来年は母が作る定番のお節以外に、私も一緒に作り、豪華なお節でお正月を迎えたいと思います。

お節の内容
日本人が絶対に食べるであろう伝統的なお節と、お正月らしく華やかに見える料理を組み合わせました。
伝統的なお節料理
- ミニ伊達巻(卵はたった2つ!)
- エビのうま煮
- 紅白なます
- 栗きんとん
- お煮しめ
華やかでお節っぽく見える料理
- ローストビーフ
- 牡蠣のオイル漬け
- スモークサーモン&いくら
- ブラックオリーブ(黒豆の代わり)
- 中トロの鉄火巻き&ネギトロ細巻き
日本と同じようには出来ず工夫が必要だった物
材料が手に入らなかったり、代用品を使ったり、買い物も1か所では済まず食材を求めて駆け回りました。
栗きんとん
まずは何と言っても栗きんとん。クチナシの実がないとか以前の問題でした…。なぜならば、スペインのサツマイモは鮮やかなオレンジ色なんです!
この色、強烈ではないですか? 出来上がって大笑いしました。

栗の甘露煮も手作りしていますが、これはスペインで購入した干し栗です。栗ご飯も美味しくできるので常備してあります。色が薄いベージュなので、パエリアを家庭で作る時に使用するColorante(コロランテ)と呼ばれる黄色い着色料の粉を入れて煮ました。
黒豆の代わりのブラックオリーブ
黒豆を探したかったのですが、見つけることは出来ませんでした。
またたとえあったとしても、毎年とても美味しい黒豆を食べているので、自分で安い豆を買って美味しく煮る自信がありません。

とういう事で、なんとブラックオリーブの缶詰を買いました!!
艶感もあるし、我ながらいいアイディアだなって思ったんですがどうでしょう。一番自信がなかった黒豆をとんでもない変則技でかわし、少し重圧から解放されました。
ない物だらけのお煮しめ
味は確かにお煮しめでした。でも…大好きな食材こんにゃく・タケノコがないお煮しめは寂しかったです。さらに買っておいた彩りのいんげんを入れるのを忘れるという失態。(お雑煮でも同じような失敗をしているのに!)

日本に6月に帰国できなかったので、和食に利用する食材が乏しく、干しシイタケの在庫もありませんでした。この干しシイタケはこちらで購入したシイタケを自分で干したものです。
スペインで作るお節の大変なところ
最大難関であろう黒豆を煮なかったので、私のお節の難易度はかなり低かったと思います。一つずつの料理は作るのはそれ程でも手間ではない事を実感。
スペインの場合何が大変かと言うと、入手できないあるいは困難な食材の代用品を探す事、1軒では買い物が済まないので、市場・スーパー数軒・BIOショップ・中華スーパーをはしごしなければいけない事でした。
私の場合は常に冷蔵庫も冷凍庫もパンパンなので、食材の量のコントロールもかな?
こんな感じで、色々突っ込みどころ満載のお節でしたが毎年日本でお雑煮やお節料理を食べるスペイン人夫は割と喜んでくれました。
でも…クリスマスイブのディナー、クリスマスランチ、年越しそば(天ぷらそば)、お雑煮、お節料理を全部1人で作るのは大変でした。やっぱり来年は日本で母のお節が食べたいな。
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