バレンシア州の内陸にあるD.O. Utiel-Requena(ウティエル・レケナ)
バレンシア市内から車で1時間もかからないRequena(レケナ)市から車で10分程度の場所にあるワイナリー「Finca San Blas」(フィンカ・サン・ブラス)にお邪魔してきました。
「Finca San Blas」(フィンカ・サン・ブラス)は小さなワイナリーながらも国際的なワインコンクールでも受賞歴のある実力派です。
フランスの「シャトー」のようなワイナリー
さて、レケナ市で今回の日本語通訳&ガイド補佐である、フィンカ・サン・ブラスの日本マーケット担当の馬場加恵(ばば かえ)さんにワイナリーまで案内してもらいます。ワイナリーは完全私有地。フランスのシャトーのようにブドウ農園の真ん中にステキなワイナリー(醸造所)があるスタイルです。(画像はクリックで拡大されます)
見渡す限りのブドウ畑とオリーブ畑…最高の景色です。元社長のアントニオさんと加恵さんのガイドもすばらしく、ワイナリーの歴史やレケナで育つブドウ、ブドウの育て方から収穫方法まで色々教えてもらいました。
土着品種のBobal(ボバル)
9月終わりに訪問したワイナリーは同じバレンシア州ですが土着品種はMerseguera(メルセゲラ)。でも土地が変わればブドウも変わるということで、レケナの土着品種はBobal(ボバル)という赤ワイン用のブドウです。
こちらのブドウは栽培方法も上に伸ばす感じで、上下で2回収穫をし、ブドウの房や粒も普通のBobal(ボバル)に比べると小さ目。収穫は他のブドウに比べてもかなり遅く雪が降る中収穫にすることもあるそうです。訪問時に他の品種のブドウはかなり干しぶどう化(つまり完熟を通り越してしなびていた)が進んでいましたがBobal(ボバル)は写真の通り!
ちなみに普通のBobal(ボバル)は房も粒もかなり大きくなるそうですが、フィンカ・サン・ブラスではBobal(ボバル)だけでいいワインを作るために房も粒も小さ目のBobal(ボバル)を育てる試みをしています。
Bobal(ボバル)という品種は、他のブドウと混ぜて色を付けるために使われる補助品種だそうですが、サン・ブラスではせっかくの土着品種だから土地ならではのワインを作ろうという試みで、Bobal(ボバル)だけのワインを作っています。そしてそのワイン「San Blas Bobal 2011」(サン・ブラス・ボバル 2011)は、デキャンター誌(イギリス)が主催する国際ワインコンクール「デキャンター・ワールド・ワイン・アワード」(2015年)銅賞に輝いています。
こちらのブドウを食べさせてもらいましたが美味しかったです。ブドウが美味しくないと美味しいワインは作れないんだと改めて実感です。
長くなったので、醸造所・試飲・見学詳細については別記事でリポートします!
ワイナリー情報:「Finca San Blas」(フィンカ・サン・ブラス)
- 住所:Partida de San Blas s/n Camino del Duende Requena, Valencia
- WEB:https://fincasanblas.com/ja/
- 電話:96 337 56 17
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