スペインの新幹線と言えばRENFE(スペイン国鉄)のAVEですが、最近はRENFEが提供するAvlo、フランス系QUIGOやイタリア系のiryoがマドリードを起点にスペイン各地に格安新幹線の路線を展開中。
今回は、バレンシア-マドリード間でiryo(イリオ)を利用してみました。
本数は多くないものの、日時によってはiryoは片道18ユーロ、QUIGOは片道9ユーロという夢のような料金もあります。
バレンシア⇔マドリードをiryoで移動してみた
結論から言うと、非常に快適でした!
バレンシアはJoaquín Sorolla(ホアキン・ソロージャ)駅、マドリードはChamartín – Clara Campoamor(チャマルティン-クララ・カンポアモール)、通称チャマルティン駅に到着します。
チャマルティン駅は地図でみるとマドリードの外れですが、メトロであっという間に乗り換えなしでホテルのあるPlaza España(スペイン広場)まで行けました。
iryoの料金(2023年4月)
片道18ユーロから。
私達が利用したのは、バレンシア→マドリードは日曜日の14時発、帰路のマドリード→バレンシアは20時45分の電車で、往路・復路とも最低料金の18ユーロでした。
iryoの運賃は定額ではなく、平日に往復や食事時間に乗車するなど時間の自由がきけば、バレンシア⇔マドリードは往復36ユーロ(片道18ユーロ)でも移動が可能です。
iryoの手荷物
私達は2泊3日の旅行だったので、小さなスーツケースをそれぞれ持っていっただけですが、85cm×55cm×35cmサイズが2つ、ハンドバッグが36cm×27cm×15cmサイズ1つ持ち込めるようです。
ただこの3つの荷物の合計が25キロを超えないように…と書いてありました。
でも大きなスーツケース2つ+ハンドバッグ1つで25キロってちょっと無理じゃないの?って感じですよね。あまりちゃんとチェックしている様子はなかったけれど、心配な方は普通にAVEに乗車した方がいいのかも。
ちなみにAVEと同じく持ち込み荷物のスキャン検査はあります。調理師の方で大きな包丁などを持っていると止められるかも。
iryoの車両設備
車内は新しくとてもきれいでした。
格安だしと期待していなかったのですが、シートも問題なし。WIFIも無料で利用でき速度も、ちょっとした仕事をする=メールを書くぐらいならば問題なしでした。
座席の間(中央)にUSBポートと電源が2つずつあり、備え付けのテーブルは少し小さめだけれど短時間だし問題なし。仕事用のタブレット(Surface Go)を置いて仕事メールをちょこちょこ返信しました。
車内移動販売やカフェテリア(レストラン?)があるという車内アナウンスもありましが、バレンシア⇔マドリード間は2時間程度なので特にカフェテリアの必要はなかったです。車内販売は当然高いので、飲み物は乗車前に購入した方ベター。
iryoが利用できる都市(駅)
バルセロナ(Barcelona)、サラゴサ(Zaragoza)、バレンシア(Valencia)、セビージャ(Sevilla)、マラガ(Málaga)、クエンカ(Cuenca)、コルドバ(Córcoba)、アリカンテ(Alicante)、アルバセテ(Albacete)、アンテケラ(Antequera)、タラゴナ(Tarragona)
主要都市には走っているけれど…問題があるとすれば、私が一番使いたいバレンシア⇔バルセロナ路線がないこと。バレンシアから地方都市に行く場合というか、殆どの地方都市間移動はマドリード経由になってしまうんです。
もうすこし、地方都市間も主要な場所は繋いでくれたらなぁ…。
予約、時刻表、詳しい路線などはiryoの公式サイトをご覧下さい。
QUIGOが利用できる都市(駅)
マドリード (Madrid )、バルセロナ(Barcelona)、バレンシア(Valencia)、タラゴナ(Tarragona)、サラゴサ(Zaragoza) 、アルバセテ(Albacete)、アリカンテ(Alicante)の利用が可能。基本はマドリード発地方都市行です。
今後、マラガ(Málaga)、コルドバ(Córdoba)、セビージャ(Sevilla)にも展開予定と発表されています。
予約、時刻表、詳しい路線などはQUIGOの公式サイトをご覧下さい。
RENFEのAVE廉価版Avlo
マラガとセビージャ行きも2023年6月から運航開始と発表されています。(2023年4月)ほぼ、AVEと同じと考えておけばよいと思います。
Avloの料金(2023年4月)
最低価格は7ユーロ。これは、iryoやQUIGOの最低料金よりも安いけれど…私はまだこのチケットにお目にかかった事はありません。バレンシア→マドリードで平日のランチ時間で35ユーロでした。
Avloの手荷物
飛行機の機内持ち込みサイズのスーツケース1つ(max. 55x35x25)、手荷物をいれるバッグ(max. 55x35x25)以上のものを持ち込む場合は別途料金が必要です。
追加できるのは、最大85cm×60cm×35cm1つまでで、追加料金はチケット購入時は10ユーロ、後からオンラインで追加15ユーロ、当日は30ユーロです。
まだどの程度の荷物を持っていくか分からない…という人は、Intercityという少しだけ時間がかかるチケットの方が安くつく可能性もあるし、iryoやQUIGOの方がいいかも?
WIFIは全部の線で利用できるようです。
Avloが利用できる都市(駅)
余り大きくない地方都市の駅にも停車するのが一番の魅力! もう少し便数が多いといいけどな…。
マドリード(Madrid)⇔バルセロナ(Barcelona)線
途中停車駅:グアダラハラ(Guadalajara)、カラタユッ(Calatayud)、サラゴサ(Zaragoza)、ジェイダ(Lleida)、タラゴナ(Tarragona)、ジローナ(Girona)、フィゲラス(Figueres)
マドリード(Madrid)⇔バレンシア(Valencia)線
途中停車駅:クエンカ(Cuenca)、レケナ-ウティエル(Requena-Utiel)
マドリード(Madrid)⇔アリカンテ(Alicante)線
途中停車駅:クエンカ(Cuenca)、アルバセテ(Albacete)、ビジェナ(Villena)
マドリード(Madrid)⇔マラガ(Málaga)線
途中停車駅:シウダー・レアル(Ciudad Real)、プエルトジャノ(Puertollano)、ビジャヌエバ・デ・コルドバ(Villanueva de Córdoba)、コルドバ(Córdoba)、プエルト・ヘニル(Puente Genil)、アンテケラ(Antequera)
マドリード(Madrid)⇔セビージャ(Sevilla)線
途中停車駅:シウダー・レアル(Ciudad Real)、プエルトジャノ(Puertollano)、ビジャヌエバ・デ・コルドバ(Villanueva de Córdoba)、コルドバ(Córdoba)
予約、時刻表、詳しい路線などはAvloの公式サイトをご覧下さい。
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