レバノン出身の人気バイオリニストのコンサートへ
マドリード在住でアルメリア系レバノン人Ara Malikian(アラ・マリキアン)のコンサートへ行ってきました。2週間ほど前の話です。
噂には色々聞いてたバイオリニストですが、想像以上に素敵なコンサートで大満足でした。観客は老若男女(それこそ5歳ぐらいの子供も!)と多様。誰でも楽しめるコンサートです。
バレンシア港(La Marina de Valencia)に設置された、仮設の野外コンサート会場だったんですが、場所がすごく分かりにくい!
オフィシャルサイトにもFacebookにも全然情報なし(会場の住所っていったいどこなの???って質問している人いました)&Google Mapのピンが打ってある場所も超いい加減で全然会場に近くない…と、ちょっと呆れちゃいました。
スペインらしく22時にスタートするコンサートだったので近くで軽くつまんでから行きましたが、会場が見つけられず遅れるかもとひやひや。
しかも会場についたら、ビールや軽食の屋台出ていました。なーんだ、ここで食べられるならもっと早く会場に行けばよかった…と言うかこういう事はちゃんとアナウンスしてよ! なんともスペインらしいオーガナイズです。
オーガナイズの悪さにちょっとイラっとしましたが、演奏が始まってしまうともう夢中!
半分まで来たところでメンバーの紹介がありましたが、後半にかけての盛り上がりは特にすごくてあっという間…夢のような2時間でした。
音楽にはまったく詳しくない私ですが、表現力がすごいってこういう事言うんですね…。
クラシックだけではなく、アルメリアの伝統音楽、ロックの名曲、映画のサントラをエネルギッシュに演奏します。ちなみに映画のサントラはパルプ・フィクション! アラ・マリキアンは若いころロックもクラシックも好きではなくジョン・トラボルタにあこがれていたんだそうです(笑)
こういう曲の合間のMCはスペイン語でするんですが、とってもユーモラスでトークが上手。生まれながらのエンターテイナーで、観客はウケまくりでした。
最後はバッハのG線上のアリア。客席の通路を歩きながら演奏してくれましたが、神々しかったです。
実はこの日は雨の予報。
野外コンサートなので、雨が降ったら即刻中止です。でも最後の曲が終わりかけたところでぽつぽつと雨が降り始め、奇跡的に最後まで演奏を楽しむことが出来ました。まさにマジカル!!
アラ・マリキアンにそれほど興味がなかったスペイン人夫も虜になってしまったようで、次の公演も必ず行きたいそうです。
バレンシアでの公演は終わってしまいましたが、まだ他の都市で公演があります。機会がある方は是非ご覧ください!
チケットは必ずアラ・マリキアンのサイトから購入下さい。スペインも含む2018年のワールドツアー日程情報もあります。
こちらは、バレンシアでも演奏したレッド・ツェッペリンの「カシミール」とバッハの「G線上のアリア」のビデオです。興味ある方はご覧ください!
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