ゼネストはスペイン語ではHuelga general(ウエルガ・ヘネラル)。
3月29日木曜日に全国一斉にゼネストに入ります。政権が変わってこんなに短期間でゼネストが行われるというのはかつてない事態。
ゼネストを引き起こした1番の原因はReforma Laboral(レフォルマ・ラボラル)かな。
労働法の見直しが行われ、雇用者を守り、経済の活性化を、といいながら蓋を開けてみればなんと雇用者を今まで以上に簡単に解雇できるようになってしまいました。経営者は願ったりかなったりですけどね。簡単に安く首を切れるんですから・・・。
教育&医療も予算カットが大幅に行われ、わたしの10年来の友達R君はずっと勤めていた病院を解雇になったそうです。彼だけでなく同僚達も一緒に。医者がクビです。しかもいつも激混みで3時間待ちは当たり前の緊急のお医者さん・・・これからは5時間、6時間待ちってことですか?
PP(Partido Popular、パルティード・ポプラル。日本の自民党みたいな右よりでわたしの嫌いな政党)のやることはまったくわからない。
わたしは選挙権ないし、普段は家庭内で意見するだけ、さらに労働組合に100パーセント賛成って思うわけでもないけれど、今回は仕事の都合がつきそうなのでゼネストに参加しようと思います。外国人だけれど1人でも頭数が増えたらいいかなぁって。
パートナー君もこの日は会社を休んでデモに参加予定らしいです。
学校の先生でお給料をカットされてしまったお義姉さんはどうするのかなと思ったら、「本当は参加したい。でもうちの学校は半私立、半公立の学校で政府からお金が出ないとやっていけない。もしデモに参加したなんて分かってあの時キミがデモに参加したからうちの学校にお金が回ってこなかったなんて言われたら困る」と。シングルマザーだし仕事を失う訳にはいかないからお給料カットされても兎に角仕事をするしかないんだそうです。参加したくても出来ない彼女みたいな人たくさんいると思います。
ちなみにゼネストの日、バレンシアの公共交通機関は30パーセント程度の運行となるようです。旅行者の方々お気をつけ下さい!
バレンシア市内で動くのであれば、公共の交通機関を使わないでも何とかなりますけどね。デモ参加者が暴徒と化す可能性はそれほど高くはないと思いますが旅行中であれば近づかない方がいいかも知れません。
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