2012年火祭りの記録
火祭の期間、バレンシアは人々が愛するPetardo(ペタルド、爆竹)の臭いと煙で充満します。
わたしは美しい花火は大好きだけれど、爆竹を投げてバンッという大きな音を楽しむという感覚がまったく理解出来ず、今まで手を出したことはなかったのだけれど・・・。
「爆竹やったことない・・・ちょっとやってみたいかも?」と思いつきで言ったら、パートナー君が買ってきてくれました。とうとうこの日が来た! 爆竹初体験です。
爆竹を購入&投げてみた!
爆竹にはたくさん種類があって、Bombeta(ボンベタ)と呼ばれる小さな子供用の火をつけないで投げつけてモノに当たったとき(普通は道路)のインパクトで爆発するモノから、もう少し大きい子あるいは大人用の火をつけるChino(チノ)、Carpintero(カルピンテロ)など種類はものすごくたくさんあるようです。
バレンシア人のパートナー君も、わたしが今お世話になっているバレンシア人の理学療法士のLさんも「全部把握出来ていない」と言っていました。
きっと好きな人は詳しいんでしょうけど。
さて、パートナー君が買ってきたのはCarpintero(カルピンテロ、大工さん)という名前の爆竹。
これ1箱50個入りで1ユーロなんです。
道理で子供も大人もバンバン爆竹で遊びまくってるはずです。ものすごい安いんだもの・・・。
爆竹を買うと、Mecha(メチャ)と呼ばれる、爆竹に火をつけるために使う紐状のモノが付いて来ます。
遊び方は簡単。Mechaで導火線に火をつけて、人がなるべくいない方向に投げる。それだけです。
やる前から分かっていたけれどうるさいだけで何がこんなにバレンシア人を駆り立てるのかまったくもってわかりませんでしたが・・・お父さんにBombeta(ボンベタ)を買ってもらって踊り出しそうなぐらい大興奮している3歳ぐらいの女の子をみて、これは血のなせる技かもって思ったのでした。
この時期は、周りが見えていない人が爆竹をあなたの足下に投げつけたりするかもしれません。旅行者の方はご注意下さい!
我が家の猫は毎日爆竹の音におびえています。また、散歩中のわんちゃんが行方不明になることも多いのだとか・・・。
余談ですが、昔アリカンテ出身の友達が、ガリシア出身の彼女と結婚するときにどうしても教会から出たときに爆竹を鳴らしたい! と主張したようですが、速攻却下されたそうです。
この爆竹文化ってスペインのどの辺りまで広がっているんでしょうね? バレンシア州だけかな、やっぱり。
あたしは爆竹が苦手。もう随分昔に初めてバレンシアの火祭りに行って、
案の定、爆竹攻撃に遭い、本当に嫌いになってしまいました。
このお祭りには2度と行かないと誓ったのもこの時よ。
当時私はまだ学生でホームスティ中だったけど、火祭りに行くと言ったら
スティ先のセニョーラに「Que horror!!!」って言われたうえに
「絶対に嫌いになって帰ってくるわよ」とまで言われた。
その呪縛にかかっちゃったのかしらね。笑
因みに彼女はマドリードに長く住むサモーラ生まれだけど。
しかし、猫さんや犬さんには大迷惑だよね・・・
爆竹は確かにね・・・わたしも2回投げてさらにボンベタやらせてもらったからこれで十分だな。
あのお祭りって好きな人は好きだと思うよ。なんか屋台とかもたくさん出るし人形だって外から見る分にはタダだし町もウキウキしてるしね。爆竹が怖くなければだけど・・・。
わたしたちも来年はどこいこうかぁと考え中。あと10分でCrema始まる!!!