スペインの全国一斉ゼネスト
3月29日全国一斉ゼネストのデモ行進に参加してきました。
この日はストでパートナー君も同僚のA君も会社をお休みしています。(ストを有効活用ということで前日は2時まで起きてましたけど・・・)
夜にニュースをじっくり見る時間はなかったけれど、スペイン全土で大きなデモ行進が繰り広げられたようです。
バレンシアのデモ行進
18:30スタートと聞いたので、18:20に集合場所のPlaza de San Agustín(プラサ・デ・サン・アグスティン、サン・アグスティン広場)へ。
でも歩き出したのは19:30。というか、まったく群衆が動かないので(人が多すぎて動けなかったのかもしれないけれど)、ちょっと前に行ってみようと2人で歩きだしたら・・・。前の方は動いていました。
が、やっぱり写真の通りすごい人混みなので亀の歩みです。
お昼のニュースでは、通常通りお店をオープンしたらピケに妨害されてシャッターを下ろしたり、閉店を余儀なくされたお店などが放映されていましたがデモ行進を始めた辺りのお店は開いているお店も何軒かありました。(ヒマそうに店員同士でくっちゃべっている所がほとんど)または中で働いていてもシャッターは下ろしていたり。
でもスペイン唯一のデパートEl Corte Inglés(エル・コルテ・イングレス)の建物の脇には警察が車を何台も止めていたり、入り口付近にはいつもなら1人しかいない警備員が5人も仁王立ちです。
あとはなぜここだけピケの標的になったかよく分からない香水や化粧品を扱うお店もありました。
バレンシアらしく(?)大きな爆竹の音が聞こえたと思ったら「店しめろー!」とヤジが。
ピケが始まった・・・と思ったら音も立てず警官が3名すーっとお店の前に立ちはだかります。
今日たとえ20ユーロしか儲からなくてもどうしてもお金が必要な人、仕事を休んでストライキをしたら給料が引かれて、生活していけない人、解雇されると困るので雇い主の顔色をうかがいながら仕事をした人・・・そうやって働いている人もたくさんいるはずなのです。
人は人、自分は自分。せっかく良いことをしているのにこういう意見の押しつけにはわたしは反対。
ちょっと気分が悪くなってしまったのでそこは足早に離れました。
印象的だったのは、普段は町でよく見かけるアジア、南米、アフリカからの移民をほぼゼロと言っていいほど見かけませんでした。選挙権もないだろうし、仕事に行かず解雇なんてことになったら、労働許可だって更新出来ない。まして不法労働者の場合、万が一ピケに巻き込まれて滞在許可がなのがばれたら・・・なんて色々理由もあるんだと思います。わたしは今日はデモに行きたいと申し出たらミーティングは明日にずらしてもらえましたラッキーな人ですが。
明日からはまた普通の日々がやってきます。でも問題が山積みのスペイン。幸いうち2人とも仕事をクビになる気配はないけれど、これから先どうなるのかな・・・。
それにしても今日のデモはすごいゴミの山でした。
勝手にショーウィンドーにステッカー貼っちゃったりして・・・これを掃除するのは臨時に人を雇わないといけない? ぐらいの勢いです。
これも経済効果っていうの? 納得いきません。日本みたいにすべてを受け入れすぎるのも違うと思うけれど、こういう子供っぽい好意はすばらしい行動にケチをつけると思うんだけど。
本当だよね!
ストしたくてもできない人だっているんだから、強制しちゃいけないと思う。
よその都市では暴走化した動きもあったし、ゴミの山やご指摘のステッカーといい、
興醒めしちゃう。だいたい権利ばかり主張して義務を怠る国民性なので、
今までの法律では労働者が守られ過ぎなんじゃない?と密かに思っていた
私なのでした(前にいた業界が特にひどかったのかもしれないけどね)。
日本とスペインを足して割ったらちょうどいいかも^^
わ、ごめん、このコメントに気がついていなかった・・・。そうそう日本とスペインを足して割ると良いと思う。
ゼネストの次の日に後始末にいくらかかるっていうのをみて卒倒しそうになった。ものすごい金額なんだもん・・・。それわたしの税金? バルセロナ、マドリッドいいかげんにしろって思ったわ。
なんかさ、もうちょっとスペイン人が仕事をきっちりやる民族だと本当にこのゼネストとか意味あるし、深刻にとらえられるんだけど・・・興ざめする部分もある。もっときちんと仕事してから言えなんてね。