日本人シェフたち大活躍!
結論を先に申し上げます。
前回の記事で書いた、バレ パエージャの小林シェフ、スペイン料理店バルデゲー ららぽーと豊洲の栗原シェフ、そしてSushi & Tapsの鈴木シェフの日本チームはなんと外国人勢としては最高位の4位に入賞!!! おめでとうございます!!!!
パエリアコンクールレポート
出発時間が遅れ、パエリアコンクールの会場のスエカ村の駅(降りたらすぐに会場です)に到着したのは12時過ぎ。
オフィシャルサイトでは10時半スタートと書いてあったけれど、どうやら盛り上がるのはわたしたちが到着した12時以降で、ちょうどそのぐらいにパエリアを作るための薪に点火しているところが多かったです。(パエリアは元々野外で作るものだったので本来は薪で炊き上げます。)
まずは鶏肉とウサギ肉をじっくり炒めて行きます。堪え性のないわたしは家でパエリアを作る時にいつもこのお肉を炒める部分をかなり省略しています。
わかっているのに出来ないんです。お肉を丁寧に焦がさずしかもこんがり時間をかけて火を通すのが美味しいパエリアを作るコツです。
32グループ出場したそうですが、パエリアを作る速度も皆それぞれで、まだまだ時間があるのにもうお米入れちゃってるチームもありました。もちろんバレ パエージャの小林シェフ、スペイン料理店バルデゲー ららぽーと豊洲の栗原シェフ、そしてSushi & Tapsの鈴木シェフの日本チームは、きちんと時間を計算しているので、お米を入れるのはまだ先です。
そして偶然にも日本人チームの隣が優勝したチームでしたが、こちらもお米に火が通り過ぎないように、調理終了時間の13時45分ギリギリに完成するようにお米を投入していました。優勝チームのおばさん、とっても人懐っこくて近くにいたら「薪の煙で目が痛いわー」と話しかけて来たのでしばらくお話しました。
こちらのコンクールは日本でも有名なので、銀座の某老舗スペインレストラン(毎年出場するようです)や大阪からやってきたチームもあり、日本人観光客の姿もちらほら見えました。日本のレストラン関係者なのか、「にんにくいつ入れた? 見た?? 見た??」と日本語で叫んで目立っている男性も!
いよいよお米投入。薪で火加減を調節するのは暑いし煙たいし大変です。
メインステージからは「あと何分で調理終わりですよー。1分でも過ぎたらダメですからねー」なんて何度もアナウンスがあるのに、調理終了時間(13時45分)に調理が終わっているかなんてチェックはありません。さすがスペイン、さすがバレンシアです。
そして美味しそうなパエリアが炊きあがりました! 完成したパエリアは参加者自ら審査会場まで運びます。
日本チームのパエリアを見て、「水が少なすぎる!」なんて野次っているスペイン人がいましたが、全くわかっていませんね。彼らは並み居るスペイン人参加者を差し置いて4位入賞ですよ?
お米は当たり前ですが、予熱でも火がじわじわ入ります。味もさることながら審査員が一番美味しく食べられるようにパエリアを仕上げた日本人シェフ達、さすがでしたね。ちなみに、パエリアについては一言も二言も言いたいことがあるバレンシアの人たちは、参加者のプロの料理人たちに向かっても色々うんちく語ります。
そして、審査会場のドアが閉まって審査開始です。実は、コンクール用のパエリアは当然ながら審査委員が試食し、後はコンクール参加者や招待状を持った人達だけが試食可能で、見学者は食べられません!
コンクール会場で出会った友だちが「わたしが市長さんだったら、観光客もたくさん来るし大鍋で大量にパエリア作って1皿3ユーロぐらいで売るのに!」と言っていました。確かにいいアイディアです。ということで審査が終るまでは待っていられないので、電車でバレンシアに戻り駅近くのチャイナタウンでパエリアとは関係ないけれど安くて美味しい中華を食べて帰宅し、ネットで結果を今か、今かと待ちました。
パエリアコンクールを見学する際の注意点
- バレンシア-スエカの電車は日曜日は1時間に一本しかありません。
- スタート時間の10時半過ぎに会場に到着すると、鶏肉(丸ごと2羽)やウサギ肉(こちらも丸ごとです!)を捌いたり、野菜の下処理を1から見学出来ます。人も少なめ。
- プロの技を盗みたい! という人は、ここだと目をつけたグループにはりついて作り方を見ること。
- お祭りの雰囲気だけを楽しみたい人は、11時半~12時半ぐらいに到着してもOK。全てのグループを見学しても時間は余るぐらいです。
- コンクールのパエリアは残念ながら食べられません!
長くなったので、今回のパエリアコンクールに参加した、バレ パエージャの小林シェフ、スペイン料理店バルデゲー ららぽーと豊洲の栗原シェフ、そしてSushi & Tapsの鈴木シェフが働くお店や、スペインメディアでの紹介については次回紹介します。
初参加で4位入賞の快挙、本当におめでとうございます。
えっ、薪を使ったの2回目なんですか!すご~い。あの薪使いって、かなり難しそうですもんね。日本の料理人さんのレベル、ほんと高いですね(特に、若手が)。うちにも、一度、スペインに料理修業に来ている若手シェフ5人組が、「パエリア道場」と称して冬場で空いてる貸しピソを借りてくれて、薪を使った家庭(山の方の別邸にパエリア用のかまどがある)でのパエリアの視察に来てくれました。みんな、すごい研究熱心でした。へー、サルバドールの並びに・・・あんなところにあるんですね(行きにくい)。今、専業主婦なので、おさいふ1つなんです~(娘の洋服は、私の貯金から出して、こっそり買ってるけど)。「日本人の友達が食べたいって言ってるから~」と言えば、しょうがないなーという感じで、食べに行けるんだけど・・・
普段東京のお店ではガスなので(当たり前か…)こちらに来てから修行させてもらったレストランで一回試させてもらって次が本番だったはず。
サルバドールの並びに他にも2件レストランがあってそのうちの一つでした。並びにレストランなんてあったかな…一度しか行ってないので記憶が定かではありません!
私も専業主婦になりたい…でもいつも食べていけないからダメ! って言われております。一日中家にいたい。ずっとキッチンにいたい…。でも掃除嫌いだから主婦だめか…。
ああ、そうそう、2位はクジェラのレストランで、クジェラとスエカはライバル(東京と大阪、マドリッドと大阪、横浜と川崎みたいな感じ)意識があって、パエリアを含めコメ料理の作り方も微妙に違ってて、いつもケンケンガクガクの議論があるので(よそ者はどうでもいいですが)、クジェラ出身の夫は誇らしげでした。そのクジェラのレストランにも行ってみたい!ただ、私1人では行けないので(うちの家族はレストランでお金を払ってパエリアは絶対に食べません)、誰か遊びに来てくれないかな~
ニュージーランドチームは一人は間違いなくスペイン人シェフでしたが遠いのによく来ましたよね。いくら地元スペインとはいえ…びっくり。純粋に外国人だけのチームとしてしかも薪で作ったの2回目のバレ パエージャチーム半端ないです。日本でプロとしてやっている調理人のレベルの高さが伺えます。バレパエージャのK君はバレンシア歴も長いし、パエリアLOVEでものすごい食べまくってましたしね。クジェラのレストランはあの有名なCasa Salvadorの並びでした。Google+のポイントが5ポイント中4.8ポイントとすごい高得点で気になります。ただ1位のレストランも2位のレストランもマーケティングや宣伝が苦手なのか2日もたったのにサイトに優勝! とか2位なんてニュースがのってなくて…スペインらしいです。
レストランはミキータさんが払って旦那さんと行けばいいんじゃないの?? うちは外食大好きなので行きたいって言いそう。
祝、日本人チーム4位入賞!発表会場にいて(今回私は大阪チームのお世話係をしていたので招待されました)、バレパエリア・チームが4位入賞した時は、本当に嬉しかったです。ちなみに、最初に4~8位の入賞5チームが発表されたのですが、そのうち、3チームがバレチームを含めて外国勢(ニュージー・ランド、ドイツ、日本)でした。また、1位はクエンカのレストランで、バレンシア外のレストランの方が、かえって勉強熱心なんじゃないかなという印象を受けました。見学の人達がパエリアを食べられるようにするっていう話はいつも出るらしいですが(昔は、レストランだけじゃなく一般の人もエントリーできて、そこで食べてたらしいし、できない理由が色々あるみたいですけど、まあ、きっと主催の市役所が大変ってことでダメなんだと思います(今度、大会コーディネーターにきいてみますね)。そうそう、観客のおじさんやおばさんのウンチクすごいですよ。うちのダンナも薪係で手伝ってたら、色々言ってきて、うるさかったらしいです。レストランは通常は厨房でガスを使ってるから、薪を使って屋外でやるのは、自分らの方が詳しいと自負している地元のおじちゃん、おばちゃんが多いらしいです(ダンナ談)でも、色々、ほんと楽しかったです。帰国したら泊めてもらう東京の友人宅が豊洲なので、今度帰国の際は門前仲町と豊洲のお店にぜひ行きたいです。
レポートありがとうございます。
日本チーム、初参加で4位入賞とはスゴイです!
完成したパエリアの試食や販売がないのは残念でしたが、見学者が評価する訳ではないので仕方ないですね。
日本に帰った時にお店の方に行かねば。
本当に4位はすごいですよね。でも見学者が評価だったら絶対身びいきでスペイン人に票が入りそうなので公平でよい方法だと思います。
でも食べたかった!!!
お店に行かれるさいは、よければ私が予約しますので声かけてください!
ありがとうございます。でも日本に帰るのはまだ先のようなので、その日を楽しみにしています。
ところで、ミキータさんとのやり取りを見ていて日本人チームはわずか2回目の薪使用だったとは、それでこの成績ってやっぱりすごいですね。
新しい情報も書き込まれていてとっても勉強になりました。
はい、普段東京のお店では、ガスを使うそうです。でも小林シェフは天才ですから!
私も次回帰国したら実家がとっても近いので絶対に行くつもりです!