バレンシアでしか食べられない「アロス・アル・オルノ」
「アロス・アル・オルノ」(Arroz al Horno)はバレンシア市から電車で45分程度の内陸の街ハティバ(Játiva。バレンシア語ではシャティバ、Xátiva)の郷土料理です。
本物かどうかは別にして、パエリアという名前の料理はスペイン各地で食べることができますが、「アロス・アル・オルノ」はバレンシア州以外では見たことがありません。秋から冬にバレンシアにいらっしゃる方に、ぜひトライして欲しい料理です。
こちらの料理はアル・オルノという名前からもわかるように、パエリアのように薪やガスで直火で炊き上げず、カスエラ(Cazuela)というスペインの土鍋に材料をいれ、オーブンで炊き上げます。
豚バラ肉、モルシージャ(Morcilla、豚の血のソーセージ)、肉団子、ジャガイモ、トマト、ニンニク丸ごと1個が材料のかなりヘビーな、でもその分滋味たっぷりの寒い時期のお料理です。
スペイン・バレンシアの家庭では、コシード(Cocido)を作った翌日に余ったスープでお米を炊き上げることもあります。
本来ならば、本場ハティバまで行って食べたいところですが、旅行の場合はなかなか難しいですよね?
そんな時はバレンシア市内のアロセリア(Arrocería)と呼ばれるお米料理専門店へ。
アロセリア(Arrocería、お米料理専門店)では、「アロス・アル・オルノ」(Arroz al Horno)の場合は事前予約が必要なところが殆どなので、注意して下さい。予約時間に合わせてお米をオーブンで炊きあげるのでなるべく遅刻しない方が良いですよ。運が良ければ、メニュー・デル・ディア(Menú del día、ランチメニュー)で見かけることもあります。
皆さん、バレンシアに来たら美味しい「アロス・アル・オルノ」(Arroz al Horno)をぜひ食べてくださいね!
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